めまい・耳鳴り・難聴 こんなときには要注意！
耳鳴りが長く続く時、難聴を伴うとき
疲労やストレス、睡眠不足などが原因の耳鳴りや難聴は、心身を休めれば症状も消えます。 つまり、一過性の耳鳴りや難聴の場合には、あまり神経質に受け止める必要はありませんが、３，４日から１週間も耳鳴り が治まらない場合や、耳鳴りとともに難聴が起こっている場合には、一度耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
原因が、耳や脳の異常かもしれませんし、場合によっては脳腫瘍など重大な病気が潜んでいるかも しれません。 また、難聴を伴う病気のうち、突発性難聴と外リンパろうは、すぐに治療を始めないと、回復が見込めなくなったり、後遺症を生じたりするおそれがあります。
めまいが繰り返し起こるとき、しだいに悪化する時
めまいも体調を崩した時や、疲れているときに一時的に現われることがありますが、体調の回復とともに、めまいが なくなれば問題ありません。 しかし、めまいが何度も繰り返して起きるときや、一度起きためまいがしだいに強くなっているときは、耳鼻咽喉科を受診する必要があります。
めまいの発作が繰り返し起こる病気にはメニエール病が、しだいに悪化する場合には、脳腫瘍などの重大な病気が原因となっていることが考えられます。
中高年になってからの突然のめまい、乗り物酔い
近年、若い頃にはまったく症状がなかったのに、中高年になってから突然めまいや乗り物酔いを起こすようになったという人が増えています。 このようなときに、老化現象や更年期障害かと軽視していると、思わぬ病気を見逃してしまうことになります。
それは、不安神経症（あらゆることに不安を感じ、心配や悩みが長期間続く心のやまい）やうつ病などの精神疾患です。 うつ病が背景にある場合には、耳や脳の検査をしても異常は見つかりませんが、強い不安感や恐怖感などの精神的症状や動悸、窒息感、発汗などの身体的症状が現われるのが普通です。
精神的な症状も見逃せません
不安神経症が原因で起こるめまいは、一度起こっためまいへの極度な恐怖感から「また、めまいが起こったらどうしよう」と極度に神経質になる人がいます。 そして、いつ起きるかわからないめまいに対する不安から、仕事や家事が手に付かなくなり、外出ができなくなることもあります。
このようなケースでは「めまいで死んでしまうのではないか」などという不安に襲われ、動悸や息苦しさを訴えることもあります。 これがパニック障害と呼ばれる病気で、激しい耳鳴りや動悸などがきっかけとなっても起こります。 このようなときには、耳鼻咽喉科では治療できませんので、精神科や心療内科で治療を受ける必要があります。
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